DRのステップが完了した後に、PDR(Partial Domino Reduction:部分的ドミノリダクション)と呼ばれるものが発生することがあります。 これはDRに必要な3つのステップ、CO、E-Layer、EOのうち、2つだけができていることから、「部分的」とつきます。 この章では、そのすべての場合について説明します。
PDRの有効な解決法は、DRができたかのように進め、最後にインサーションで修正することだということを覚えておいてください。
この場合、対処法は2つあります。1つは、ソルブの途中、または完全なスケルトンができた時点で、コミュテータを挿入することです。 エッジコミュテータはDRを作っているときよりもそのあとにインサートしたほうが大きなキャンセルが期待できます。 それでもなお、DRを作るまでの間にコミュテータをインサートすることに決めたのならば、どのエッジをサイクルするか注意する必要があります。 3サイクルの場合、選択肢は以下2つです。
バットエッジ → U/D層のEエッジ → グッドエッジ
バッドエッジ → U/Dエッジ → U/D層のEエッジ
もう一つの選択肢は、最後のEエッジのバッドエッジと2つのU/Dエッジまたは2つのグッドエッジの スライス交換をインサートすることです。ここでは、Sebastiano Trontoによる例を紹介します。
スクランブル:R' U' F U' F2 U' F2 L2 U' B2 D2 F U2 B' D' B D' F2 R' U' L' B U2 R' U' F
Eエッジのカラムとバッドエッジのカラムを対面に作り、それをR' E2 Rなどの手順で交換します。 前のケースと同じように、2つのEエッジとバッドエッジを交換するスライスをインサートすることができます。 R' U2 D2 L = R' E2 R は、シングルライスにセットアップできる最も簡単なケースです。
これはあまり良いケースとは言えませんが、いくつか検討できる選択肢があります。 - バッドエッジとEエッジのスライス交換を2回インサートする - 4c1eか4c2eのどちらかのケースに一手で移行する - このままコーナーを先に解いて、フルスケルトンにしてからエッジをインサートする
どれもうまくいかないようであれば、別のDRを検討すべきです。
suneや3コーナーのコミュテータをインサートできます。suneもエッジの3サイクルであることを覚えておいてください。 どのエッジにサイクルを適用させるかは、「1つのバッドエッジ」で説明したのと同様です。
セットアップの段階でコミュテータをインサートすることにした場合、典型的な8手のインサート(ピュアインサート)を選ぶとよいでしょう。 PDRで解き続け、完全なスケルトンができてからコーナーを挿入することにした場合は、 より多くの手をキャンセルする可能性のある「DRならではの」アルゴリズムについて5.1で説明します。
別のDRを探しましょう。
In this particular case you already have 4 good edges and all the corners oriented but you don’t have EO. To
achieve DR you need to orient the edges using the S and M slices like in the second to last step of the Roux method
M' U M、M' U M'など、RouxっぽいEOを使うことができます。
このケースでは、グッドエッジが4つありすべてのコーナー向きが合っていますが、EOはできていません。
DRを作るためには、Rouxメソッドの最後から2番目のステップのように、SとMのスライスを使ってエッジ向きを揃える必要があります。
Alexadree Composが、多くのコーナーPDRとDRの解法を集めた素晴らしいドキュメントを持っています (こちら!)